■ラグジュアリーファッションの業界と採用の動向
インバウンドや国内富裕層による
消費の恩恵を享受。
2008年の「リーマンショック」に始まった全世界的な景気低迷がようやく過去のものとなり、ラグジュアリー業界は今、追い風を見つけながら再浮上の道を着実に歩み始めています。特に日本は世界で最も大きな成長率を遂げており、その背景は急増する外国人旅行客によるもので、その額は日本全体の約2割を占めていると言われています。また国内富裕層の安定した消費も背景に、日本のラグジュアリー市場規模は昨年に引き続き好調であることが予想されます。
注目すべきは、高級消費財におけるオンライン市場の伸びです。世界的な成長率は2015年で前年比40%、これは高級消費財全体の実に7%と、3年前の約2倍という数字も出ています。日本でもEC市場はめざましい成長を遂げています。ラグジュアリー市場もまた、時代の潮流に乗り、さらなる伸びが見込める新たな流通チャネルとして各社今後ますます力を入れることが予想されます。
オンライン市場の成長に伴い、
異業種採用も積極化。
同業界での経験者の採用が多い業界です。ブランドだから売れる時代ではなくなった今、求められている人材は、時代の潮流に乗った「新しいチャレンジができるアイデアパーソン」。歴史あるブランドを守りながらも、新しいことにいかにチャレンジしていくかがブランド成長の要因となっています。特に大手ブランドの採用では異業種出身者に門戸を開き、全く新しい発想やアイデア提案を求める傾向も見られます。
今やデジタルコミュニケーションやオンライン販売は、ラグジュアリー業界でも欠かせない戦略の一つとなっています。しかしながら、この領域においては、まだまだ業界としての歴史が浅く、デジタルコミュニケーションやオンラインへの投資そのものに各社のばらつきが大きく、業界内で人材が育っていないのが実状です。この領域においては、異業界からの採用を積極的に行っています。
Special Interview
特別インタビュー
企業の皆様にお聞きしました