大型商業施設のオープンが続き、また、路面店などの既存店のリニューアルも積極的に行われています。これを受けてオープニングスタッフの新規採用、既存店強化のための増員採用など採用状況は活況。各ブランドの採用意欲は極めて高く、求職者においては引き続きチャンスの多い状況です。 近年、路面店・Shop in Shopを問わず、訪日外国人観光客のインバウンド需要がキーワードになっていました。しかし急速に鈍化し終焉を迎えた今、きめ細やかなサービス、特別感、温かみ、といった基本があらためて必要とされています。
ファッション業界が求める人材像は明確です。それは、顧客対応力とコーディネート力を兼ね備えた「売れる販売員」。お客様のニーズに耳を傾け、お客様の志向をしっかりと理解した上でお客様の想像を超える提案ができる人材です。「顧客と呼べる存在が何人いるか」「売上をどれだけ達成したか」など、面接で具体的な実績を伝えられる人材には、活躍の機会が与えられるはずです。様々なブランドを取り扱うことで、コーディネート力が磨かれるセレクトショップ出身者は高い評価を受ける傾向があります。
宝飾分野では、取り扱う商品の性質から高い専門知識が必要ですが、門戸は決して狭くありません。ブランドの歴史を語り、ブランドの世界観を表現できる方には高い評価をあたえる企業が増えています。また、外商やブライダル市場など新たな販売ルートの開拓がテーマになる中で、外部やお客様とコミュニケーションを取り、関係性を構築できるコネクション能力を持った人材のニーズが増しています。
世界的に高額品のオンラインの売上が伸びている中、対面での販売の重要性も再認識されています。お客様がわざわざ時間を掛け店舗に足を運んで購入する理由は、まさしく日本特有の「おもてなしの精神」。対面販売でしか得られない「特別感」「笑顔」「温かみ」「奉仕」等、オンラインでは得られないサービスが求められています。