Special Interview― 特別インタビュー 企業の皆様にお聞きしました ―

Interview

人々の暮らしをより豊かに変える家庭用ロボット。世界のリーディングカンパニーで「自走型」の人材に活躍してほしい。

アイロボットジャパン合同会社

代表執行役員社長 挽野 元様

2022年3月

<Company Profile>

1990年、マサチューセッツ工科大学(MIT)のロボット学者たちにより創設されたアイロボット・コーポレーション。米国マサチューセッツ州に本社を置き、「ルンバ」を主力に、これまでに4,000万台を突破する家庭用ロボットを販売してきました。2017年に設立された日本法人「アイロボットジャパン」は、“empower people to do more” の世界共通のミッションのもと、営業、販売、マーケティング、オペレーション、カスタマーサポート、品質管理、新規事業開発、経営管理等、幅広い企業活動を展開しています。

“empower people to do more”を実現するために、日本で一家に1台のルンバを。

創業から32年を迎える、アイロボット・コーポレーションは、ロボット掃除機「ルンバ」、床拭きロボット「ブラーバ」に代表されるロボットの開発及び製造販売をグローバルに展開しています。私たちは、単にロボットを作って販売するのではなく、“empower people to do more” のミッションのもと、世界中の人々の暮らしをより豊かにすることを目指しています。これは、2017年に創設された日本法人「アイロボットジャパン」においても変わりはありません。私たちは、ミッションを実現するために、一家に1台のルンバを普及させることを目標にしています。

日本法人の役割のひとつに、品質向上への貢献が挙げられます。日本には、品質や性能に対して厳しい視点を持つお客様が多くいらっしゃいます。こうしたお客様の声を本社にフィードバックし、製品の改良に活かしています。例えば、以前には、ルンバのダスト容器は水洗いができませんでした。しかし、日本のお客様から「水で洗って綺麗にしたい」といったご要望が寄せられたため、カスタマーケアのチームが一つひとつ情報を収集・精査し本社に報告しました。これをもとに、ダスト容器を水洗いできるモデルが誕生したのです。日本市場に通用する製品を作り出すことは、世界水準の高品質・高機能を実現させ、世界中のお客様から信頼を得ることにもつながります。

さらに、日本は成長性についても大いに期待されています。ルンバの国内世帯普及率は、まだ8%程で成長する余地がとても大きい。伸びしろがまだ92%もあります。日本はアメリカに続く第二の市場ということもあり、アイロボット・コーポレーション全体のビジネス拡大のカギを握る重要な地域なのです。

もっと、ルンバを使っていただくために。もっと、ロボットを身近に感じていただくために。

日本におけるルンバの認知率は非常に高いのですが、普及率はまだ低いのが現状です。その原因のひとつに、製品の価格が高いのでは?というイメージをお持ちの方々がまだ多数いらっしゃるということが挙げられます。そこで、5年前にはコストパフォーマンス重視の機種をラインナップに追加しました。また、2019年には、世界で初めてサブスクリプションプログラムの「ロボットスマートプラン」をスタート。さらに、購入前に製品をご自宅で2週間お試しいただけるレンタルサービスの提供も始めました。お使いいただくための選択肢を増やし、より多くのお客様にご自宅で、ルンバの良さを知っていただきたいと思ったのです。反響はとても良く、ロボット掃除機を使う価値を伝えるコミュニケーションにも投資をした結果、ハイエンド機種の売上も同時に伸び、また、サブスクを利用してくださるお客様も増えています。

一方、私たちはロボットを通して、プログラミング教育の分野にも参入しています。これからの時代は、AIと人間の協働・協調が不可欠になり、ロボットや機械にできることはどんどん任せて、その時間を活用して人間は創造的な活動をする時代に変わっていくでしょう。そんな潮流の中で、必要とされるのはプログラミングができる人材です。そこで、子供の頃からプログラミングに親しみ、楽しみながら学習できるロボット「Root」を教育市場に投入。現在はその普及に注力し、小学校への寄贈や学校でご活用いただけるプログラミングの支援を行うなどの活動を展開しています。

ルンバやブラーバにも通じることですが、私たちは、ロボットがもっと皆様の身近な存在になるように、また、住環境への関心が高まる中で、今後、MESH(Maintain、Efficient、Secured、Healthy)ホームと呼ばれる構想が担保された住環境を再構築し、さらに豊かな世界が広がっていくと信じています。

企業の価値観を深く理解し、ミッションのために行動できる人材を。

アイロボットジャパンは、東京、大阪、福岡の3都市に拠点を置き、営業、販売、マーケティング、オペレーション、カスタマーサポート、品質管理、新規事業開発、経営管理等の幅広い業務を行っています。各部署で働くメンバーたちは皆、“empower people to do more” を実現するために、何をすればよいのか、何ができるのか、具体的な手法を考え、行動しています。仕事は「自分ごと化する」ことが大切であり、与えられてやるよりも、自分で考え、自分に課題を与えながら進める方が高いアウトプット、高いパフォーマンスにつながると信じています。

このような「自走型」の資質は、人材採用の際にも重要視しています。また、自分の価値観をしっかりと持ちつつ、アイロボットの価値観を深く理解して行動できることも大切です。そして、何よりも自社製品を好きになってほしいですね。自分たちが作るものを好きになって、熱く語れることは仕事のモチベーションにつながりますから。社員には、快適に仕事できるように、個々の生活の価値観に応じた働き方を尊重し、働く場所や時間についても柔軟性をもって対応をしています。一人ひとりが能力を存分に発揮できるように、その環境を整え、与えるのがリーダーである私の仕事だと考えています。

パンデミックによって人々のライフスタイルが変わり、リモートワーク等、在宅で仕事をする方々が増えています。家で過ごす時間を快適化し、充実させるためのアイテムとして、ロボット掃除機への関心はますます高まり、ビジネスチャンスも広がっていくと考えます。

アズールさんには、豊富な経験を持つスキルの高い方をこれまでも多数ご紹介いただいています。これからも当社にマッチする、特に「自走型」の人材をご提案いただけることを期待しております。

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